2017年6月18日 日曜日。
白子は朝から鈍色の空模様。

遡ること6年前。
あの日も空は雲に覆われ、
ときおり雨がこぼてくる
蒸し暑い日でした。

愚息、勇弥の高校での
最後の一戦は、
この県総体の団体戦でしたが、
チーム一丸となって戦い、
初の決勝進出までこぎ着けました。

そして1番戦を逆転で取り、
あと1勝で夢のインターハイ。

しかし、木更津総合高の地力が勝り、
残念ながらインターハイ出場の夢は
はかなく散りました。

その頃の女子チームは
思うように部員が集まらず、
女子チームの廃止すら
検討されたと聞いた事があります。

幸い、顧問の先生のご尽力で、
廃止にはならずに済んだようですが、
女子チームの立て直しが
至急の命題となった事は
想像に難くありません。

はたして、女子チームは急速に力を付け、
祥吾と同じ代の藤江・宮薗ペアが
2年前の県総体で準優勝し、
念願の女子初のインハイ出場

スーパースターではないけど、
県大会でも勝ち星をあげるような
中学での実績のある選手が集まりだし
チームの雰囲気も格段に上昇 

関東大会にも複数のペアが出場し
チーム力もぐーんと伸びてきました

そして、今年・・・・・

01

日曜日の県総体団体戦二日目。
愚息の卒業校は、
男女とも二日目に駒を進め
ベスト8決めに臨みました。

男子チームは市立柏高を相手に、
3年生主体のペアで勝負をかけ、
粘り強く戦いましたが、
残念ながら2-1で敗れて
ベスト16止まり。
あと一歩でした

女子チームは、
昨秋の新人戦で準優勝、
12月の県インドアで優勝

そして、先月の関東予選では準優勝と、
団体戦は決勝戦から外れておらず、
今回もその期待は小さくありません。

この日の初戦は長生高との8本決め。
苦しんだ部分もありましたが、
比較的こちらのペースで3-0勝ち

最初の試練は
木更津総合高との準々決勝。

それまで3番戦で出ていた
小川・宮田ペアが1番戦に出て、
残念ながら敗戦。

後衛の小川選手は小柄で、
一気にけりをつけられる
剛速球はありません 

勇弥によく似ているからか、
関東予選が終わった直後に
たまたま雑談していたところ、
球速のある選手への対応などを
少し悩んでいるようでしたので、
勇弥にも聞いてやれそうな事を
お伝えしたりしました。

ロブが多くなる展開になり、
これは相手ペアも認識していますが、
準々決勝では少し打球が浅くなり、
相手前衛に痛打されてしまいました

2面展開の2番戦も、
かなり押し込まれていましたが、
個人戦で3位となって
インハイ出場を決めている
花島・齋藤(千)ペアが
なんとか振り切って勝利

勝負の行方は3番戦に
持ち越されましたが、
杉田・小林ペアが一気に突き放し、
3番勝負をものにしてベスト4進出

準決勝は、この日最初の8本決めの戦いで、
強豪 植草学園大付属高を破ってきた
西武台千葉高との対戦でした。

ここも2面展開でスタートしましたが・・・・

02
ご覧のように雨脚が強まり、
対戦の途中で中断。

この対戦では順番を戻し、
1番戦が杉田・小林ペア、
2番戦が花島・齋藤(千)ペア
3番戦が小川・宮田ペアでした。

杉田・小林ペアは、
デュースの1G目を落とすも、
2G目、3G目は
逆に⑤-3で連取

しかし、4G目と5G目は
相手ペアに取られてしまい
後が無くなりましたが、
ここから大型選手の杉田選手が
剛球を連続でねじ込んで、
④-0で取ってファイナル入り。

ファイナルでは、一気に先行される
苦しい展開になってしまい、
特に左利きの相手後衛の打球に
小林選手のボレーが僅かに届かず、
ファイナルは3-⑦で落としました

ですが、2面展開の2番戦は、
エース 花島・齋藤ペア(千)が
1G目こそ落としたものの、
その後は4G連取で勝利。

熱戦が続く1番戦の隣で、
3番戦がスタートしましたが、
この試合の小川選手の打球は、
深いだけでなく、サイドにも厳しく、
たまたま私は相手側サイドから
カメラを向けていましたが、
何度も「アウトじゃない?」って
声があがっていました。

しかし、サイドラインを見ている
副審の手は上がらず、
チャンスボールを宮田選手が
しっかりと決める場面が増え、
④-1で3番勝負を勝利 

このように、
準々決勝、準決勝と、
連続で3番勝負をものにして
決勝戦にたどり着いた女子チーム。

一方の左ドローからは、
トップシードの女王
昭和学院高が1試合も
落とす事なく決勝進出
この大会の4連覇を狙います。

前週に行われた個人戦では、
決勝戦を同校ペア対決としたほか、
全部で5ペアもの
インハイ出場を決めた女王

今回の団体戦決勝では、
個人戦準優勝の
樫山・安田ペアが1番、
個人戦優勝の
齋木・𠮷野ペアが2番、
個人戦ベスト8の
橫山・金田ペアが3番、
という不動のオーダー。

総体の団体戦での決勝戦に
初進出の千葉黎明高は、
個人戦16本の
杉田・小林ペアが1番、
個人戦3位の
花島・齋藤(千)ペアが2番、
個人戦16本の
小川・宮田ペアが3番というオーダー。

決勝戦の舞台は、
白子メインコートの2番、3番。

降りしきる雨の中、
千葉黎明高では決勝戦の時だけに
応援選手が歌う校歌が流れ、
少し心強く感じた気がしました

過去の対戦実績という観点からすれば、
花島・齋藤(千)ペアは、
関東予選団体の決勝戦で
樫山・安田ペアに④-0勝ちで、
先週の個人戦では
齋木・𠮷野ペアに0-④負け。

また、小川・宮田ペアは
橫山・金田ペアとの対戦は5連敗中。
前週の個人戦でも
インハイ決めで対戦して
2-④で橫山・金田ペアの勝ち。

平凡に考えれば、
無敵の小悪魔 
齋木・𠮷野ペアを倒すのは諦めて、
他の2本を取りたいと考えそうですが、
エース 花島・齋藤(千)ペアを
齋木・𠮷野ペアに
差し向けた千葉黎明高。

同時にスタートした
1番戦と2番戦ですが、
1番戦はあっという間に
樫山・安田ペアが1G目を取り、
2番戦は少し混戦となって
花島・齋藤(千)ペアが取るという出だし。

雨は強くなったり弱まったりでしたが、
風は傘が簡単に煽れるほど強く、
気温も低くなっている感じで、
選手には相当つらい状況です。

こんな悪天候の中、
もの凄い集中力を発揮したのが、
昭和学院高で唯一の3年生 安田選手。

17

空中戦はまさに「鬼」
彼女に触られたら最後、
そこでプレーが切れて
樫山・安田ペアの得点となります。

そして防御でも「壁」
豪打の杉田選手が突破口を開こうと、
果敢にアタックしますが、
ほぼパーフェクトに止めて、
横を抜けるのはサイドアウトの打球のみ。

反撃の足がかりが掴めないまま
樫山・安田ペアの得点が重なっていく1番戦。

そして、2番戦も
無敵の小悪魔  
齋木・𠮷野ペアが
1G目の失敗を取り戻すべく、
なんと2G目、3G目と
エース 花島・齋藤(千)ペアから
8連続得点で一気に逆転 

今回は千葉黎明サイドから
カメラを振っていましたが、
この辺りでは、応援団も
声を失っていました

2番戦が4G目に入ったあと、
1番戦が0-④で樫山・安田ペアの
勝利で終わり、
空いた2番コートで
3番戦が始まりました

2番戦が、齋木・𠮷野ペアの勝利で終われば、
その時点で昭和学院高の優勝が決まり、
千葉黎明高念願の団体戦での
インハイ出場はお預けとなってしまいます

雨は降り止まず、
風は相変わらず強いまま。

これが影響したのか、
風上から齋木・𠮷野ペアのミスが
少し出て来て、競った4G目を
花島・齋藤(千)ペアが取ると、
続く5G目は花島・齋藤(千)ペアの
歯車が噛み合った感じで連取。

後衛の花島選手は
あまりラケットのヘッドが
落ちないスイングで、
フラットに叩かれたシュートボールは、
ネットをなめるように飛んでいきます。

同校の杉田選手の剛速球は、
回転も多くてワンバウンドで
後ろの壁の中段にも達しますが、
花島選手はそれは同じくらい剛速球ですが、
少し性質が違うので
雨や風にも影響を受けないか、
むしろ打球が揺れたりして、
相手ペアにとっては、
やりにくいものだったかも知れません。

再逆転に成功した
花島・齋藤(千)ペアは、
6G目も攻め続け、
個人戦では完封負けを喫した
齋木・𠮷野ペアに勝利

1年生ペアの齋木・𠮷野ペアは、
しかしソフトテニスの実績や経験では
花島・齋藤(千)ペアの両名を上回ります。

だた、インハイ予選は
当然のことながら初舞台ですし、
しかも悪天候と相まって
精神的には経験した事が
ないくらいの重圧だったかも知れません。

それに、2週前の関東大会から、
毎週週末の試合、そして練習。
肉体的にもぎりぎりだったと思います。

ですが、千葉県代表の優勝ペアとして、
無敵の小悪魔 齋木・𠮷野ペアには
インターハイで大暴れして欲しいですね

雨の中の決勝戦も
とうとう3番勝負となりました。

前述のように、
小川・宮田ペアは
橫山・金田ペアに勝った事がありません。

組み合わせが発表された後、
個人戦のインハイ決めで
両ペアが対戦する意地悪な組み合わせに
顧問の先生も思わず天を仰いだそうです。

前週の個人戦を見ていましたが、
ポイント的には競るのですが、
思わぬミスからの連続失点や、
左利きの橫山選手の
パスショットを防ぎきれず、
ゲームを取られてしまうという印象。

準決勝が終わったあと、
少しだけ小川選手と話す事ができましたが、
粘り強くロングボールを供給すると
そんな決意を語ってくれました。

今から思えば、
もう決勝戦が3番勝負になって
自分が挑むことを
予期していたのかなと思います。

試合展開は大方の予想通り。
昭和学院高の橫山選手の
強烈なシュートボールを
ロブで返球する小川選手。

カメラで覗いていたから
よく判りましたけど、
以前は返球する度に
ポジションが下がってしまい、
振られたボールに僅かに
追いつかなかった小川選手ですが、
今回は、押し込まれたボールを返球したら、
間髪入れずに前へ出て
ベースライン近くで待球。

また、雨で濡れたコートは、
砂が沈んで表面には浮いておらず、
コートの摩擦抵抗が増えるのか、
バウンドした時に球速が落ちて
よく跳ねるという効果があって、
先週は打ち負けて持ち上がらなかった打球も、
今日はしっかり返球していました。

ですので、相手ペアからすると、
前回は決まったシュートやワイドのロブが、
今回はことごとく拾われ、
しかも小川選手のロブは、
ベースライン付近に何発も着弾。

前週は、ロブミスを狙われて
金田選手のスマッシュの餌食になっていましたが、
この日は深さ十分の強烈なロブが
簡単にはスマッシュを決めさせず、
むしろミスを誘う場面もありました。

それに、小川選手は隙を見て
逆襲のパスショットを決めたりと、
攻撃力がアップしているのが分かりました

宮田選手もなかなか橫山選手の
パスショットを止められませんでしたが、
狙い澄ましたようにコーナーに落ちる
ローボレー2発で相手を追い込み、
G3-1と願ってもない展開になりました

しかし、橫山・金田ペアも
簡単には終わらせてくれません。

橫山選手のパスショットは相変わらず冴え、
小川選手の打球が少しでも甘いと、
金田選手の餌食になってしまい、
5G目、6G目と
2-④で橫山・金田ペアが取って、
勝負の行方はファイナルゲームに 

ファイナルゲームでは、
橫山・金田ペアに少しミスが出て、
小川・宮田ペアが先行する展開。

ファイナルゲームに入ると、
小川選手の集中力が更にアップ

風下からでも、風上からでも、
ベースラインに乗せるような
とんでもないロブを何発も炸裂させ、
前や左右に振られたボールも
ほぼ完璧にフォロー。

宮田選手も堅実にプレーを続け、
試合の途中から、殆どミスなしです。

ファイナルのP6-2。
待望のチャンピオンシップポイントが、
しかも4点のアドバンテージ付

そして、「その時」がきました。
03
その瞬間、歓喜の千葉黎明高サイド。
学校創立以来90余年、
初の快挙達成です
おめでとうございます

私が数えてみたところ、
今年で第70回の県総体で、
女子団体戦の優勝校は14校。
今回の千葉黎明高で15校目です。
大変な偉業だと思います

04
手前から、杉田選手・小林選手
花島選手・齋藤(千)選手
小川選手・宮田選手
江澤選手・原田(安)選手
おめでとう

05
応援の選手達とのハイタッチ

06
一息つくと、こみ上げてきます

01
そして、冒頭のこの写真も
その時の一コマでした。

08
杉田選手 大柄ですが繊細

10
小林選手。 逆境でも明るく強い

07
雨でも風でも
おかまいなしの
素晴らしい強打が魅力的

09
ピンチでも笑顔の小林選手

11
エース 花島・齋藤(千)ペア

12
花島選手の今大会の頑張りは、
まさに大車輪の働きでした

13
齋藤(千)選手は、
恐らく今大会の№1ポイントゲッター

14
小川選手。
これが最後のポイントとなる
相手のサーブを待っているところ
雨の中、走って走って拾いまくりました。

15
宮田選手(主将)
とうとう、目標の一つを達成
おめでとう

202
女子チームと指導陣。
部外者σ(^_^)なので、
横から失礼します

203
今度は、お母様方もご一緒に。
母は偉大です

で、このあとに
応援の卒業生とか男子部員とか
とにかく全員で大団円となれば
不祥ながらσ(^_^)がと
広角レンズを付けて待っていましたが、
どうやら雨という事もあって終了。

204
今年、高校を卒業したばかりの
OGが応援に駆けつけてくれました

彼女達が今の3年生を関東大会に導き、
今回の結果につながったのだと思います。

こういった上下のつながりは
もろいものですが、
是非とも伝統へと
昇華させてほしいですねぇ

16
ひとまず、お疲れ様でした。
本当におめでとう

今回は、雨がくれたプレゼントかな。
やったねぇ