こんばんは

だいぶ気温が上がってきました。
そして、まもなく高校の県総体が開幕しますね

個人戦ではベスト8以上の8ペア、
団体戦は優勝した学校のみがインターハイに出場出来ます。

インターハイの出場が叶えば、選手は生涯、インハイ選手の称号が与えられ、
その顧問の先生は、インハイ選手を育てたという実績が残ります。

場合によっては、選手の一生を左右する事にもなりますので、
インターハイを掛けた戦いは熾烈を極めます。

熾烈であっても、お互いの力を出し合って、
清らかで爽快な戦いがある一方、
なんか腑に落ちない、重たい気持ちになる試合もあります。

その最たるものは、ジャッジに関するいざこざで、
イン・アウトのジャッジに対するものが多いですねぇ。

ソフトテニスのハンドブックでは、ボールがラインに触れていればイン
と規定されている事は誰でも知っていますが、
これを審判台の上の正審が確実に見えるとは限りません。

例えば、正審から一番遠いコートの角までは約17mもあり、
その近くのベースライン上にボールが触れていたかどうかを
ハッキリと確実に見分ける事は、殆どの場合出来ません。

インかアウトが分からない場合、プレーを続行させて、
プレーが途切れたあとで痕跡を確認してジャッジする方法もありますが、
一度視線を外したボールの痕跡を見つける事は難しいと思います。
もちろん、ハッキリと痕跡が分かっているなら、それを見て判断すればOK。

ハッキリ分からなくても、正審は今までの経験や、
自分の目を信じてジャッジを下すわけで、
たいていの場合は、ジャッジが下ったらそれに従う事になります。

で、私が、いや他の多くのファンが観戦して嫌になるのが、
アウト・インの判定にベンチの顧問の先生が出てきてしまい、
時にはボールの痕跡を指さしたり、指示してジャッジが覆ってしまう場面です。

私は今まで4年くらい高校生の試合を観戦していますが、
自分の選手が不利になるような訂正を申し出た顧問の先生は一人もいません。

例えば、相手校の選手が打ったボールがハッキリとインでも、
正審が「アウト」とコールすれば大喜びで「ラッキー」となり、
「いや、今のは確実にインでしたので相手のポイントです」
な~んて申し出て、正審の誤審を改める先生はいませんね。

要するに、顧問の先生がイン・アウトの問題で口を出してくるのは、
自校の選手が有利になるようにする時だけなので、
そもそも公平な目撃者などとは、ほど遠いものです。

1試合ごと、或いはチェンジサイズの間にコートブラシを掛け、
ボールの痕跡が少ない状況ならいざしらず、
2試合、3試合と進めば、コートの内外はボールの痕跡だらけです。

それも、ハッキリと色濃く残る痕跡もあれば、
薄くてボールの痕跡なのかどうかすら疑うものもあります。

そのうえ、ひとたびボールの痕跡から目を離せば、
さっきのボールの痕跡がどれかなんて言い当てる方が神業で、
本当のボールの痕跡のすぐ隣に、具合の良い痕跡があれば、
当然のことながらクレーム(質問)に出てきた顧問の先生は、
後者のボールの痕跡を指さして、「ほら、これだよ」となるわけです。

その時に、その痕跡が本当のものかどうかは分からない、
或いは確実な裏付けがない場合、
痕跡を確認しに行った副審は「痕跡は分かりません」と正審に回答すべきです。
批判を恐れずに言えば、常識的には正しい痕跡を見つけられる方が不思議です。

正審は、「副審に痕跡を確認させましたが、
どの痕跡が先ほどのボールの痕跡がハッキリ分かりません。
しかし、私の目からイン(またはアウト)に見えましたので、イン(またはアウト)とします」
と回答するなどして、簡単にジャッジを覆さない事をおすすめします。

或いは、「ボールの痕跡を確認して下さい」と質問されても、
「ハッキリとアウト(イン)でしたので、その必要はありません」と伝えれば、そこで終了。
見つけられる筈もない痕跡を探しに、だらだらと時間を無駄に消費する事はありません。
日本連盟のHPにも質問などの処理に関するチャートが載っていますね。

物理的には、砂入り人工芝コートやクレーコートなら、
ボールがコートに着弾した時の痕跡は必ず残る筈ですが、
必ずしも目視で確認出来るレベルとは限らず、
多数の痕跡の中から、該当する痕跡を見つける事は難しいと思います。

それに、痕跡を重視すると、アウトでもインでも
どれがその痕跡だと主張しあうようになって、テニスどころではありません。

際どいボールが続いた時など、1ポイント毎にプレーを止めて
「痕跡を確認して下さい」と質問を言い合うようになる事や、
「どれが先ほどのボールの痕跡か教えて下さい?」なんて質問だって考えられ、
質問する回数に制限がないのだから、嫌がらせのように審判に質問責めに出来ますが、
これは、誰も望んでいないでしょう。

顧問の先生は、自校の選手を勝たせようと必死です。
勝てるなら少々の泥は被りますし、手も汚します。絶対に清廉とは限りません。
あ、清廉で冷静な先生もたくさんいます

イン・アウトの質問、というかクレームに近いと思いますが、
ベンチから顧問の先生がもの凄く恐い表情で、
大きな声で「おい、アウトじゃないか」と出てきます。
「ほら、ハッキリ痕跡が残っているじゃない」と隣の痕跡を示唆します。

審判が屈しないでジャッジを覆さなかったら、
「もう1回ちゃんと見ろよ。おい」くらいは言うかな。

今まで見た中では、ジャッジを覆さなかった審判に、
「お前の顔なんか見たくない」というようなジェスチャーをされた先生もいました。

或いは、そういう言動を見せる事で、自校の選手を励ましているのかも知れません。
「先生は、お前達の為にここまでやっているんだぞ」ってな感じでしょうかねぇ。

一人のファンとして、高校生にお願いしたい。
人の目ではミリ単位の正確なジャッジは難しい。
選手はみんな、それを知ってます。

だから、渾身のボールがアウトと言われても、
相手のボールがベースラインを越えたと思った瞬間に「イン」の判定が出ても、
選手はすぐに切り替えて次のプレーに入るでしょう。

いけないのは、さしたる確実性もないのに自分のジャッジを覆す事。
特に顧問の先生が出てきた時は、意地でもジャッジを覆さないで
どうせ「覆ったら、いいなぁ~」くらいの腹黒さしかありませんよ

なんてたって、自校の選手が有利になる時しか口出ししないのですから、
その言葉を信用するほうがおかしいのは、おわかりですよね
まぁ、先生も必死なので、思わず力が入るのでしょうけど

見つかる可能性が少ない「正解の痕跡」を時間を掛けて探す事もいりませんね。
コート内外の多くのボールの痕跡からどれが該当する痕跡なのか、
パッと見て直ぐに分からないようでは、もはや見失っているのです。
それは、仕方のない事で、見失った審判の責任ではありません。
先ほどのジャッジをそのまま通して、試合を続けましょう。

なにしろ、ジャッジは覆らないものという事が定着すれば、
簡単にクレームを言うような場面はぐっと少なくなる筈ですし、
そもそも、選手達はそういう潔さをきちんと持っています

審判とはいえ、お互い選手同士でもあるんです。
1点の重みは、同じように噛みしめている選手同士なんですね。

1点で試合の流れが変わる事もあるでしょうし、
その1点で試合が終わる事もあるでしょうけど、
あいつがジャッジしたなら仕方ないなという気持ちでやろうよ。
ジャッジを覆さなかった審判にエールを送ろう。

今週末と来週、千葉県高校総体。
「ジャッジは覆さない」でいこうではありませんか