こんばんは 
全日本大学ソフトテニス王座決定戦。
一般的には 「王座」 と呼ばれているこの大会、
北海道、東北、北信越、関東、
東海、関西、中国、四国、九州の9つの地区の
春季リーグで優勝(1部リーグ)校の9校と、
前年優勝校の所属する地区の第2位の大学、
更に韓国と中華台北(台湾)の代表校の
合計12校で覇を争う団体戦です
リーグ戦と同様に、ダブルス4ペアとシングルスの5点制で、
3校づつ4つのブロックに分かれて予選リーグをおこない、
各ブロックの1位のみが決勝トーナメントに駒を進めることが出来ます。
大学日本一といえば、8月の全日本大学選手権(インカレ)が有名ですが、
この 「王座」 も団体戦としての大学日本一を争う大会で、
3ペアによる殲滅戦のインカレ団体戦に比べて、
「王座」の方が総合力を競うようなシステムだと感じます。
ただ、当然のことながら関東と関西の両地区は学校数も多く、
選手が集まる名門校も多いので、
他の地区で優勝するより大変だと思います
さて、勇弥が進学させて頂いたのは東海地区の中京大。
春季リーグで見事にアベック優勝を果たし、
「王座」 の出場を決めてくれたので、応援に行ってきました
中京大の団体戦メンバーをご紹介します
荻原 雅斗 主将 (4年:東北)
田中 翔 選手 (4年:富田)
中山 陽司 選手 (4年:和歌山北)
尾形 勝 選手 (3年:大同大大同)
木谷 有希 選手 (3年:木更津総合)
辻 雄矢 選手 (3年:岡山理大附)
藤本 晃生 選手 (3年:尽誠学園)
池田 大樹 選手 (2年:三重)
長谷川 翔大 選手 (2年:岡山理大附)
松本 正彦 選手 (2年:尽誠学園)
川口 直也 選手 (1年:広島翔洋)
八木森 駿 選手 (1年:敬愛学園)
このメンバーで、春季東海学生リーグは5戦全勝。
5戦の25試合でわずか2試合落としただけの、ほぼ完璧に近い結果で
東海学生リーグを優勝して「王座」に名乗りを上げました
さて、「王座」の予選リーグでは、中京大、札幌学院大、
そして広島大の3校の組み合わせとなりました。
このリーグを抜けるには、私は勝手な感想ですが、
札幌学院大がヤマになるなぁを思っていました。
札幌学院大は、北海道や東北地区の強豪高校出身の好選手がいて、
インドア戦にも慣れていて強く、札幌インドア大会などで
全日本クラスのトップ選手をも、しばしば苦しめています。

初日。 朝7時頃には会場に到着してしまいました
用意していたキャリーを家に忘れてしまい、
差し入れのポカリをどうやって運ぼうかと思案にくれていましたが、
1年生の水野君(岡崎城西)が私の車のところから運んでくれました。
いや~、力持ちですねぇ。ありがとう

初日は、各校時間割で練習。
この時は、勇弥もお手伝いさせて頂きました。

開会式。 中京大男子の旗は、ひときわデカイ

中京男子選手団。
旗手は、吉留慎太郎選手(4年:尽誠学園)

中京大女子選手団。
旗は紺とオレンジの2つあるようです。
試合は、アベック出場を果たした女子が先に始まりました。
相手は関西地区代表の強豪・関西大。





女子は、ダブルス・シングルス・ダブルスの3試合での対戦です。
1試合目は中京大が圧倒したのですが、
2試合目と3試合目は流れを呼び込むことが出来ず、
残念ながら1-2で負けてしまいました
でも、次の四国地区代表の松山東雲大との対戦には勝利し、
関西大と松山東雲大との対戦の結果によっては・・・・でしたが、
二日目日におこなわれた試合では関西大が勝利して、
このリーグの1位は関西大となり、
中京大女子の決勝トーナメント出場はなりませんでした
さて、男子の初日の対戦は、ヤマと読んだ札幌学院大戦でした。
中京大のオーダーは、
1.中山・池田ペア
2.川口・八木森ペア
3.藤本選手
4.田中・松本ペア
5.尾形・荻原ペア でした

中山選手(4年:和歌山北)

池田選手(2年:三重)
1試合目は、中山・池田ペアがほぼ完璧にゲームを支配して、
④-0で勝利
さい先の良いスタートが切れました。

川口選手(1年:広島翔洋)

八木森選手(1年敬愛学園)
札幌学院大戦の2試合目は、1年生ペアの川口・八木森ペア。
つい先日の愛知県大学会長杯でも準優勝するなど、
1年生ながら、安定して好成績です
試合は、G2-1からG2-3と逆転されてしまい、
6ゲーム目を取ってファイナル入り。
予選リーグでは、ダブルス・シングルスとも7G制です。
ファイナル戦も一進一退の攻防が続きましたが、
最後はなんとか振り切って7-4で取り、④-3で勝ち。
実は、後から思えばこの競り合いに勝った1勝が、
値千金の非常に大きな1勝でした
3試合目はシングルス戦。
中京大のシングル戦は、東海チャンピオンの藤本選手。

藤本選手(3年:尽誠学園)
中京大のシングルスといえば、藤本選手しかいませんね
落ち着いたゲーム運びで、いつのまにか藤本選手のペースになっています
で、シングルス戦の3試合目は④-0のストレート勝ち
これで、ヤマだと思っていた札幌学院大との一戦は勝利が確定しました。
うーん、素人の分析なんて、あてになりませんね
4試合目は田中・松本ペア。
高校時代の実績は無いものの、練習に継ぐ練習で力を付け、
今春の東海学生シングルスでは準優勝の田中選手。
そして、素早い動きと精度の高いプレーの松本選手。

田中選手(4年:富田)

松本選手(2年:尽誠学園)
試合は、田中選手のサーブで押し、松本選手のボレーなどで2ゲーム先行。
しかし、3ゲーム目は相手前衛の好プレーもあって取られ、G2-1。
その後、両者がゲームを取り合って3-2としましたが、
左利きの相手後衛のカットサーブからのセットプレーや、
こちらのプレーの精度がやや甘くなり、ファイナル入り。
そして、ファイナルも競り合いになりましたが、
追いついた相手ペアの方が勢いがあって、4-7で取られ。
4試合目は3-④で落としてしまいました
5試合目は尾形・荻原ペアの登場です。

尾形選手(3年:大同大大同)

荻原選手(4年:東北)

1ゲーム目は取られたものの、すぐに2ゲームを取り返し、
このまま中京大ペースで試合が進むかと思ったのですが、
相手の反撃に遭ってG2-3と逆転されてしまいました。
6ゲーム目も一進一退の攻防となり、
相手のマッチポイントを何度も凌ぎましたが、
残念ながら2-④での敗退となってしまいました。
結局、札幌学院大との対戦は、3-2という辛勝であり、
2試合目の川口・八木森ペアがもぎとった1勝は、
リーグ抜けに繋がる貴重な勝利でしたし、それがあったから・・・・
翌日におこなわれた、広島大との試合。
先に札幌学院大と広島大との対戦があったのですが、
3試合目までは全てファイナルゲームの接戦でした。
試合開始前、オーダー発表がありました。
1.中山・池田ペア
2.川口・八木森ペア
3.藤本選手
4.田中・松本ペア
5.尾形・木谷ペア でした
1試合目は、前日同様に好調キープの中山・池田ペアが圧倒し、
2試合目は、川口・八木森ペアがキレのあるプレーで快勝
3試合目は守護神 藤本選手のシングルスですが、
この試合も藤本選手の精神力の強さが目立つ好ゲームで快勝。
この時点で、決勝トーナメントへの出場を決めました
4試合目はG2-0、G2-1、G3-2とリードしていましたが、
6ゲーム目を取られてしまいファイナルに入り、
残念ながらファイナルを取られて逆転負け。
しかし、プレーでは田中・松本ペアの方が安定していたように思いました。
リーグ戦最後の5試合目は尾形・木谷ペア。
木谷選手は、この試合が「王座」初試合。

尾形・木谷ペア

木谷選手(3年:木更津総合)
木谷選手は千葉県出身で、
勇弥が受験する際に何かとご協力を頂き、
右も左も分からない勇弥にとって、
本当に心強い同郷の先輩です
試合は、1ゲームは取られましたが、
ほぼ尾形・木谷ペアのペースで進めることが出来、④-1で勝利
広島大との対戦は、4-1で勝てました。
他のブロックもリーグ戦が終わり、
準決勝の組み合わせが決まりました。
1. 早稲田大 対 同志社大
2. 立命館大 対 中京大 という準決勝のカードです。
「王座」3日目。
準決勝の立命大との対戦でのオーダーは、順番が少し変わって、
1.川口・八木森ペア
2.中山・池田ペア
3.藤本選手
4.田中・松本ペア
5.尾形・木谷ペア でした。
立命館大は関西ブロックの優勝校。
メンバーも、実績十分の有名な選手ばかりで、
私も名前は何度も見聞きしているのですが、
関東育ちの私には、顔が分からないので、見分けがつきません。
1試合目は、相手ペアが平行陣を多用してきて、
攻撃的なプレーに押されて一気に0-3と攻め立てられますが、
ここから、レシーブとサーブで崩してペースをつかみ、
ネットプレーを決めて2ゲームを取り返しました
決勝トーナメントではダブルスは9ゲーム制です。
2ゲームを取り返して、一気に追いつきたいところでしたが、
相手ペアも経験豊富な選手ですので、慌てることなく冷静にプレーされ、
残念ながら1試合目は2-⑤で敗戦
しかし、十分に戦えることを証明してくれました。
2試合は、予選リーグ2戦とも0勝ちの中山・池田ペア。
中京大の大将ペアです。
立ち上がりから競り合う展開になりましたが、
要所で決めきれないことが仇となってG0-2とされますが、
3ゲーム目は取って1-2と反撃開始
4ゲーム目は相手のレシーブミスなどで取って並び、
5ゲー目も二人で相手ペアに圧力を掛けて3ゲーム連取で逆転
6ゲーム目は取られてしまったのでG3-3と並びましたが、
7ゲーム目と8ゲーム目は主導権を渡さずに攻め立て、
この試合は⑤-3で勝利
これで、対戦成績を1-1にしました。
3試合目はシングルス。 守護神の藤本選手の登場です。
先ほどの中山・池田ペア同様、危なげなく予選リーグ2連勝。
シングルスは、決勝トーナメントでも7ゲーム制でおこなわれます。
1ゲーム目から藤本選手のペースで試合を進め、
2ゲームを連取しますが、3ゲーム目は相手のネットインなどでG2-1。
しかし、慌てることなく多彩なショットで相手を揺さぶり、
チャンスを見逃すことなく決めて、④-1で勝利
これで、対戦成績は2-1となり、
あと1試合勝てば、「王座」の決勝進出となります。
4試合目は田中・松本ペアの出陣。
予選リーグでは、2試合とも敗戦してしまったものの、
実力で見劣っているようには全く見えず、
ちょっとしたきっかけがあれば、勝利が転がり込んでくる感じでした。
聞いたところによると、 相手ペアは相手校でもっとも実績のあるペアで、
いわば大将ペアとのことでした。
相手のサーブが乱れて1ゲーム目をとりましたが、
相手も慌てることなく2・3ゲーム目を取られG1-2。
4ゲーム目は平行陣の相手ペアの隙をついて取り、
5ゲーム目は相手のお株を奪うネットプレーで取ってG3-2と逆転。
しかし、そこから相手ペアのネットプレーに冴えがでて、
なかなか流れを引き寄せられずに3-⑤で敗戦
対戦の行方は、2-2で5番勝負に委ねられました。
5試合目は尾形・木谷の3年生ペア。
この試合に勝った方が決勝進出になります。
5番勝負ということで、エールの交換がおこなわれました。
こういう事も高校生の時にはありませんね。
試合は1試合目から両ペアの4選手の動きが活発でしたが、
尾形・木谷ペアの方が精度で上回っていました。
特に、木谷選手の動きは非常に速くて攻撃的。
ボールを触った時の精度も高く、
一気にG3-0とリードを広げました。
ここから、相手方後衛が強打をやや控えて繋ぎだし、
ポイントゲッターの木谷選手がボールを触る機会が減らされ、
2ゲームを奪還されてG3-2。
6ゲーム目は、カットサーブからの攻撃で崩して取りましたが、
7ゲーム目は相手の攻撃力が勝ってG4-3。死闘の様相を呈してきました。
8ゲーム目も、1点目からめまぐるしいラリーの応酬となりましたが、
動き自体は、尾形・木谷ペアの方がやや勝っているように見えました。
カットサーブが冴えてP2-1とリードをとりましたが、
ダブルフォルトでP2-2。
5点目は、尾形選手の深いシュートで崩して
木谷選手がスマッシュを決めて3-2。 中京大の対戦マッチポイントです。
ここで、尾形選手のカットサーブから主導権を握り、
ボレー戦を制した後に木谷選手のスマッシュで試合終了
対戦成績3-2で立命館大学に勝利して決勝進出となりました
手元のパンフレットでは、平成2年の第10回大会で中京大は優勝していますが、
部長さんのお話では、それ以来の決勝進出だと思うとの事ですので、
実に22年ぶりの決勝進出という事なんですね
平成2年と言えば、ちょうど4年生の選手が生まれた年ですね。
勇弥はまだ、生まれていません
そして、決勝の相手は関東の覇者 早稲田大。
インターハイのベスト4に入らなければ
入部出来ないのではないかと思わせるくらい、
凄い実績のスター選手が揃っていて、人気も抜群です。
また、出場選手だけでなく、応援の部員も真面目で、
試合中の選手や応援団の態度はとても清々しく、
見ていても気持ちの良いソフトテニス部です。
これも、私の勝手な印象ですが、
決勝のカードが早稲田大 対 中京大と決まった時、
会場で観戦されていたファンは、東西優勝校対決を見られず、
ちょっとガッカリしたような、そんな空気が感じられました
また、決勝戦は早稲田大の圧勝で、
早稲田大がようやく「王座」での初優勝を飾り、
恐らく、連覇の女子とのアベック優勝だろうという予測が支配していました。
が、やってみなくては、分からないのがスポーツ。

準決勝で勝利を決めた選手団
もう、イケイケのお祭り騒ぎです
決勝戦の中京大は、出場ペアの出番が少し変わり、
1.川口・八木森ペア
2.中山・池田ペア
3.藤本選手
4.尾形・木谷ペア
5.田中・松本ペア となりました。

試合前の整列に向かう中京大選手。

円陣を組んで気合いをいれました
1試合目は、こちらも相手も1年生ペア。
相手はインハイ王者の船水・九島ペアです。

川口・八木森ペア
川口選手の積極的なサイドアタックや、
八木森選手のベースライン近くまで追って打つスマッシュなどで、
3ゲーム目を終えた時点で1-2。

木口監督が二人に策を授けます。
しかし、この辺りからインハイ王者ペアのミスがめっきりと減り、
なかなか連続得点が得られず、
1試合目は1-⑤で敗れてしまいました
2試合目は、ここまで負け無しの大将 中山・池田ペア。
しかし、相手も関東覇者の品川・内山ペア。
関東学生選手権の会場で、
「東の品川、西の増田」という言葉を何度か聞きましたが、
早稲田大の品川主将と同志社大の増田主将の最近の戦績を見れば、
「東の品川、西の増田」は、まったく的を射ていますね
その品川選手と増田選手は、ともに三重高出身で、
4年前の埼玉インハイで個人戦はともに3位。
そして、早稲田大で4番戦に出場が予定されている
荻野選手が埼玉インハイの準優勝。
で、その埼玉インハイを制したのが、
中京大の大将、 中山選手なんです

中山選手

池田選手
さて、早稲田大との決勝戦の2試合目。
中山・池田の両選手がネットプレーを決めて取りましたが、
2ゲーム目はゆったりした展開が多く、早稲田ペアのものに。
しかし、3ゲーム目はお互いにネットプレーが決まらず、
中山選手がサイドライン一杯のショットを決めて取り。G2-1。
4ゲーム目は、ロブ展開の中から、品川選手のパスショットが炸裂しましたが、
ロブのワイド攻撃を中山選手がよく追いかけ、
最後は池田選手が追いまくってスマッシュを決めて取り。G3-1。
5ゲーム目は逆に内山選手に追いかけられてスマッシュを決められ取られ。G3-2。
6ゲーム目はお互いにミスが出て決めきれない展開でしたが、
P4-4からは一転して両後衛の素晴らしいパスショットの応酬。
お互いにゲームポイントをものにする事が出来ずにP7-7まですすみ、
ここから早稲田大にミスが重なってP9-7で取り。 G4-2。
7ゲーム目もデュースになりましたが、中山選手のパスショットでマッチを握り、
品川選手の右ストレート攻撃を池田選手が反応してボレーではじき返してゲームセット。
早稲田大との対戦成績を1-1としました

「王座」で4戦全勝の中山・池田ペア
この試合が終わった時、優勝を具体的に意識したような記憶があります。
いずれにしても、3点先取の団体戦で1-1となった以上、
次のシングルスを取った方が断然有利になります。
そして、中京大のシングルスは守護神の藤本選手。
先ほどの中山・池田ペア同様、「王座」では全勝負け無し。

藤本選手。
相手は、先日の東日本インカレのシングルス王者の小栗選手。
小栗選手も、ここまで負け無しの全勝だったそうです。
試合は、お互いに強いショットはインドアでは無意味なのを知っていて、
巡航SPEEDでのショットの打ち合いのなかで、徐々にネットに詰めたり、
カットショットで返球を短くさせたりと、見応えのある駆け引きがありました。
しかし、ネットプレーをそつなくこなし、精度の高い藤本選手が
ジリジリと差を広げてゲームをものにする展開でG3-0とリード。
4G目は、藤本選手にも僅かにミスが出てしまい取られましたが、
5G目は小栗選手のスマッシュを凌いでボールを拾いまくった藤本選手が、
小栗選手のツイスト攻撃に乗じてパッシングを決めるなど、
絶えずカウントを有利に進め、P3-2とマッチを握りますが、
小栗選手のレシーブで崩されてP3-3。
今度は、小栗選手のツイスト攻撃が決まってゲームポイントを握られますが、
次のツイストレシーブには素晴らしい反応で対処してP4-4と戻した後、
浅くなったボールを前に詰めてアプローチショット、スマッシュと決めて
再びマッチポイントを握り、多彩なショットで小栗選手のポジションが中陣になったところを、
バックハンドでサイドライン一杯にパスショットを決めて勝利

勝利を決めて、みんなに出迎えられる藤本選手。

小山部長も身を乗り出して歓喜のハイタッチ
これで、藤本選手も今大会4戦全勝です
さあ、これで対戦成績2-1とリードし、
あと1試合勝てば、22年ぶり2回目の「王座」優勝。
夢だった日本一まで、あと一歩。
4試合目は、尾形・木谷ペア。
私は、ここまで全試合を観てきましたが、
この大会では、木谷選手がラッキーボーイのような気がしていました。
木谷選手は前衛ですのでポイントゲッターですが、
この大会では木谷選手の動きが良く、
彼のところにボールが集まってきている感じがします
こうなったら、思い切って超積極的にプレーしてほしい。
そう思って、早稲田大 荻野・川尻ペアとの戦いを見ました。

尾形選手

木谷選手
序盤、尾形・木谷ペアの動きは悪くありませんが、
どちらかというと、攻めているというよりは受けている感じ。
来たボールに対処しているという感じでした。
相手ペアも、あとがありませんから必死のプレーですが、
後衛の打ち合いでは、尾形選手が一歩リードしているように思えます。
しかし、木谷選手が打ち合いのラインからやや遠目に守り、
センター付近で近くを通ったボールに上手く合わせられず、
なかかな思うように得点出来ません。
レシーブやスマッシュにミスが出るようになってしまい、
ゲームカウントは0-3と一気に離されてしまいました
一息いれた4ゲーム目からは、相手ペアの攻撃も積極的とはいえず、
川尻選手に止められたと思ったボレーがネットを越えず、このゲームを取ってG1-3。
5ゲーム目も1点ずつ取り合う展開でしたが、
P2-3から、木谷選手が思いきってレシーブを取りに行ってボレーで仕留め、
デュースは、木谷選手のカットサーブで崩して、尾形選手がボレーを決め、
ゲームポイントも、木谷選手がサーブ&ボレーを決めてG2-3。
木谷選手に勢いが出てきました
追い上げムードが相手ペアに伝わったのか、
それとも、初優勝を目指す早稲田大の様々な重圧なのか、
荻野・川尻ペアのプレー積極性がそれほど感じられません。
それに対し、尾形選手は相変わらずしっかりラケットを振り、
打球は早稲田コートの深いところにコントロールされており、
序盤は消極的だった木谷選手がポーチにスマッシュにと大活躍
このゲーム最後も鮮やかなポーチボレーを決めてG3-3と追いつきました。
7ゲーム目、木谷選手が強引ともいうタイミングでレシーブを取りに飛び出し、
これが目に入ったのか、荻野選手のレシーブが浮いてバックアウト。
更にストロークアウトでP2-0。
ボレー戦を尾形選手が制してP3-0としましたが、
荻野選手の上手いストロークで3-1。
しかし、荻野選手のミドルを狙ったレシーブを
木谷選手が反応してボレーで弾き、4ゲーム連取でG4-3。
見ている方も、もう心臓ドキドキで、
小身者の私は、手が震えているのが分かりました
8ゲーム目。早稲田大のサービスゲーム。
1点目。セカンドレシーブからラリーになり、
右ストレート展開で木谷選手がポーチに出たもののボレーネット。
2点目。 右ストレート展開から、薄い逆クロス展開になり、
荻野選手のサイド攻撃を木谷選手がボレーで凌ぎ、
今度は左ストレート展開になったところを、川尻選手がポーチに飛び出したものの、
尾形選手の打球がやや高めだったためか、川尻選手のボレーはサイドアウト。 P1-1。
3点目。 川尻選手のダブルフォルト。 P2-1。
4点目。 川尻選手のセカンドサーブを木谷選手が川尻選手を狙ってレシーブ、
これをボレーで返され、更に木谷選手が左ストレート方向へボレーで返し、
荻野選手がストレートに木谷選手の頭越えの早いロブを試みるもバックアウト。
もしかすると、木谷選手へのアタックが浮いたのかも知れません。P3-1。
二日前のリーグ戦初日から数えて19試合目。
その8ゲーム目でポイント3-1。
とうとう待望のチャンピオンシップポイントが中京大に来ました
5点目。 荻野選手が、やや慎重にファーストサーブを入れ、
尾形選手がクロスにレシーブを、これも慎重に返したところ、
川尻選手がポーチに出てボレー。
尾形選手のレシーブが速いボールだったら、
川尻選手のボレーもそれに応じた素晴らしい打球になったと思いますが、
少し上から押さえつけるような川尻選手のボレーは、
木谷選手のほぼ正面でワンバウンドして、木谷選手がバックハンドでフォロー。
ボールはポーンと浮いてボレーを終えたばかりの川尻選手の頭を越え、
逆クロス方向のベースライン近くで弾み、これを荻野選手が回り込んで、
中京大ペアから見て右ストレート方向へ打ち返しました。
フォローを終えた木谷選手はセンターで一瞬ポジションをとり、
荻野選手の打球が速くないのを見て右方向のボールに襲いかかりますが、
荻野選手の打球にはあまり力が無く、ネットを越えたところでお辞儀。
少し右後方へ走っていた木谷選手はボールを上からはたけなくなり、
木谷選手はラケットを下からあてがうように出してボールの右半面をこすりあげ、
角度のない左方向へ飛んだ打球は川尻選手とネットの間を通過して
早稲田大コートに落下した後、サイドラインを割っていきました。
こちらを向いて膝を折って両手を突き上げる木谷選手。
右手を突き上げてベースライン後方を駆ける尾形選手。
そして、木谷選手に向かってベンチから選手がなだれ込み・・・・

優勝を決めた直後の中京大選手達。
よく頑張りました。 おめでとう
やはり、ジーンときましたねぇ。
荻原主将が目頭を押さえているのを見たら、
もう、ただでさえ涙もろいだめオヤジはだめでした。
3月の春合宿(高知県)。
毎年、合宿先で早稲田大学の胸を借りて試合をするそうですが、
ものの見事に全く勝てないそうです
それが、このような大舞台で勝ってしまう。
何がこの結果をもたらしたのか、私のような素人では分かりませんけど、
関西と関東の優勝校を相次いで倒しての「王座」優勝は、
部員達にとって、一生の宝物になった事は間違いないでしょう。

表彰式での中京大選手団。

荻原主将、田中選手、尾形選手が
優秀トロフィーなどを受け取りました
それにしても、勇弥が中京大ソフトテニス部にお世話になって、まだ3ヶ月。
半数くらいの部員のお顔とお名前が一致しない、
そんな私が日本一が決まった場面に立ち会ってしまうとは・・・・・
中京大の「王座」優勝は22年ぶり。
インカレで優勝したのは、もう27年前になるそうです。
その間、多くの中京大ソフトテニス部の関係者の方が、
日本一を決める決勝戦を夢見ながら、
なかなか現実のものにはならなかった。
それを、入部して3ヶ月の部員で、しかも団体戦選手とは無縁の
下っ端部員の父親が立ち会ってしまい、まことに申し訳ない限りです
試合が終わってお詫びというわけではありませんが、
今回の「王座」での19試合全てを
ご覧頂けるように準備していますので、
もう暫く、お待ち下さい。
全日本大学ソフトテニス王座決定戦。
一般的には 「王座」 と呼ばれているこの大会、
北海道、東北、北信越、関東、
東海、関西、中国、四国、九州の9つの地区の
春季リーグで優勝(1部リーグ)校の9校と、
前年優勝校の所属する地区の第2位の大学、
更に韓国と中華台北(台湾)の代表校の
合計12校で覇を争う団体戦です
リーグ戦と同様に、ダブルス4ペアとシングルスの5点制で、
3校づつ4つのブロックに分かれて予選リーグをおこない、
各ブロックの1位のみが決勝トーナメントに駒を進めることが出来ます。
大学日本一といえば、8月の全日本大学選手権(インカレ)が有名ですが、
この 「王座」 も団体戦としての大学日本一を争う大会で、
3ペアによる殲滅戦のインカレ団体戦に比べて、
「王座」の方が総合力を競うようなシステムだと感じます。
ただ、当然のことながら関東と関西の両地区は学校数も多く、
選手が集まる名門校も多いので、
他の地区で優勝するより大変だと思います
さて、勇弥が進学させて頂いたのは東海地区の中京大。
春季リーグで見事にアベック優勝を果たし、
「王座」 の出場を決めてくれたので、応援に行ってきました
中京大の団体戦メンバーをご紹介します
荻原 雅斗 主将 (4年:東北)
田中 翔 選手 (4年:富田)
中山 陽司 選手 (4年:和歌山北)
尾形 勝 選手 (3年:大同大大同)
木谷 有希 選手 (3年:木更津総合)
辻 雄矢 選手 (3年:岡山理大附)
藤本 晃生 選手 (3年:尽誠学園)
池田 大樹 選手 (2年:三重)
長谷川 翔大 選手 (2年:岡山理大附)
松本 正彦 選手 (2年:尽誠学園)
川口 直也 選手 (1年:広島翔洋)
八木森 駿 選手 (1年:敬愛学園)
このメンバーで、春季東海学生リーグは5戦全勝。
5戦の25試合でわずか2試合落としただけの、ほぼ完璧に近い結果で
東海学生リーグを優勝して「王座」に名乗りを上げました
さて、「王座」の予選リーグでは、中京大、札幌学院大、
そして広島大の3校の組み合わせとなりました。
このリーグを抜けるには、私は勝手な感想ですが、
札幌学院大がヤマになるなぁを思っていました。
札幌学院大は、北海道や東北地区の強豪高校出身の好選手がいて、
インドア戦にも慣れていて強く、札幌インドア大会などで
全日本クラスのトップ選手をも、しばしば苦しめています。

初日。 朝7時頃には会場に到着してしまいました
用意していたキャリーを家に忘れてしまい、
差し入れのポカリをどうやって運ぼうかと思案にくれていましたが、
1年生の水野君(岡崎城西)が私の車のところから運んでくれました。
いや~、力持ちですねぇ。ありがとう

初日は、各校時間割で練習。
この時は、勇弥もお手伝いさせて頂きました。

開会式。 中京大男子の旗は、ひときわデカイ

中京男子選手団。
旗手は、吉留慎太郎選手(4年:尽誠学園)

中京大女子選手団。
旗は紺とオレンジの2つあるようです。
試合は、アベック出場を果たした女子が先に始まりました。
相手は関西地区代表の強豪・関西大。





女子は、ダブルス・シングルス・ダブルスの3試合での対戦です。
1試合目は中京大が圧倒したのですが、
2試合目と3試合目は流れを呼び込むことが出来ず、
残念ながら1-2で負けてしまいました
でも、次の四国地区代表の松山東雲大との対戦には勝利し、
関西大と松山東雲大との対戦の結果によっては・・・・でしたが、
二日目日におこなわれた試合では関西大が勝利して、
このリーグの1位は関西大となり、
中京大女子の決勝トーナメント出場はなりませんでした
さて、男子の初日の対戦は、ヤマと読んだ札幌学院大戦でした。
中京大のオーダーは、
1.中山・池田ペア
2.川口・八木森ペア
3.藤本選手
4.田中・松本ペア
5.尾形・荻原ペア でした

中山選手(4年:和歌山北)

池田選手(2年:三重)
1試合目は、中山・池田ペアがほぼ完璧にゲームを支配して、
④-0で勝利

川口選手(1年:広島翔洋)

八木森選手(1年敬愛学園)
札幌学院大戦の2試合目は、1年生ペアの川口・八木森ペア。
つい先日の愛知県大学会長杯でも準優勝するなど、
1年生ながら、安定して好成績です
試合は、G2-1からG2-3と逆転されてしまい、
6ゲーム目を取ってファイナル入り。
予選リーグでは、ダブルス・シングルスとも7G制です。
ファイナル戦も一進一退の攻防が続きましたが、
最後はなんとか振り切って7-4で取り、④-3で勝ち。
実は、後から思えばこの競り合いに勝った1勝が、
値千金の非常に大きな1勝でした
3試合目はシングルス戦。
中京大のシングル戦は、東海チャンピオンの藤本選手。

藤本選手(3年:尽誠学園)
中京大のシングルスといえば、藤本選手しかいませんね
落ち着いたゲーム運びで、いつのまにか藤本選手のペースになっています
で、シングルス戦の3試合目は④-0のストレート勝ち
これで、ヤマだと思っていた札幌学院大との一戦は勝利が確定しました。
うーん、素人の分析なんて、あてになりませんね
4試合目は田中・松本ペア。
高校時代の実績は無いものの、練習に継ぐ練習で力を付け、
今春の東海学生シングルスでは準優勝の田中選手。
そして、素早い動きと精度の高いプレーの松本選手。

田中選手(4年:富田)

松本選手(2年:尽誠学園)
試合は、田中選手のサーブで押し、松本選手のボレーなどで2ゲーム先行。
しかし、3ゲーム目は相手前衛の好プレーもあって取られ、G2-1。
その後、両者がゲームを取り合って3-2としましたが、
左利きの相手後衛のカットサーブからのセットプレーや、
こちらのプレーの精度がやや甘くなり、ファイナル入り。
そして、ファイナルも競り合いになりましたが、
追いついた相手ペアの方が勢いがあって、4-7で取られ。
4試合目は3-④で落としてしまいました
5試合目は尾形・荻原ペアの登場です。

尾形選手(3年:大同大大同)

荻原選手(4年:東北)

1ゲーム目は取られたものの、すぐに2ゲームを取り返し、
このまま中京大ペースで試合が進むかと思ったのですが、
相手の反撃に遭ってG2-3と逆転されてしまいました。
6ゲーム目も一進一退の攻防となり、
相手のマッチポイントを何度も凌ぎましたが、
残念ながら2-④での敗退となってしまいました。
結局、札幌学院大との対戦は、3-2という辛勝であり、
2試合目の川口・八木森ペアがもぎとった1勝は、
リーグ抜けに繋がる貴重な勝利でしたし、それがあったから・・・・
翌日におこなわれた、広島大との試合。
先に札幌学院大と広島大との対戦があったのですが、
3試合目までは全てファイナルゲームの接戦でした。
試合開始前、オーダー発表がありました。
1.中山・池田ペア
2.川口・八木森ペア
3.藤本選手
4.田中・松本ペア
5.尾形・木谷ペア でした
1試合目は、前日同様に好調キープの中山・池田ペアが圧倒し、
2試合目は、川口・八木森ペアがキレのあるプレーで快勝
3試合目は守護神 藤本選手のシングルスですが、
この試合も藤本選手の精神力の強さが目立つ好ゲームで快勝。
この時点で、決勝トーナメントへの出場を決めました
4試合目はG2-0、G2-1、G3-2とリードしていましたが、
6ゲーム目を取られてしまいファイナルに入り、
残念ながらファイナルを取られて逆転負け。
しかし、プレーでは田中・松本ペアの方が安定していたように思いました。
リーグ戦最後の5試合目は尾形・木谷ペア。
木谷選手は、この試合が「王座」初試合。

尾形・木谷ペア

木谷選手(3年:木更津総合)
木谷選手は千葉県出身で、
勇弥が受験する際に何かとご協力を頂き、
右も左も分からない勇弥にとって、
本当に心強い同郷の先輩です
試合は、1ゲームは取られましたが、
ほぼ尾形・木谷ペアのペースで進めることが出来、④-1で勝利
広島大との対戦は、4-1で勝てました。
他のブロックもリーグ戦が終わり、
準決勝の組み合わせが決まりました。
1. 早稲田大 対 同志社大
2. 立命館大 対 中京大 という準決勝のカードです。
「王座」3日目。
準決勝の立命大との対戦でのオーダーは、順番が少し変わって、
1.川口・八木森ペア
2.中山・池田ペア
3.藤本選手
4.田中・松本ペア
5.尾形・木谷ペア でした。
立命館大は関西ブロックの優勝校。
メンバーも、実績十分の有名な選手ばかりで、
私も名前は何度も見聞きしているのですが、
関東育ちの私には、顔が分からないので、見分けがつきません。
1試合目は、相手ペアが平行陣を多用してきて、
攻撃的なプレーに押されて一気に0-3と攻め立てられますが、
ここから、レシーブとサーブで崩してペースをつかみ、
ネットプレーを決めて2ゲームを取り返しました
決勝トーナメントではダブルスは9ゲーム制です。
2ゲームを取り返して、一気に追いつきたいところでしたが、
相手ペアも経験豊富な選手ですので、慌てることなく冷静にプレーされ、
残念ながら1試合目は2-⑤で敗戦
しかし、十分に戦えることを証明してくれました。
2試合は、予選リーグ2戦とも0勝ちの中山・池田ペア。
中京大の大将ペアです。
立ち上がりから競り合う展開になりましたが、
要所で決めきれないことが仇となってG0-2とされますが、
3ゲーム目は取って1-2と反撃開始
4ゲーム目は相手のレシーブミスなどで取って並び、
5ゲー目も二人で相手ペアに圧力を掛けて3ゲーム連取で逆転
6ゲーム目は取られてしまったのでG3-3と並びましたが、
7ゲーム目と8ゲーム目は主導権を渡さずに攻め立て、
この試合は⑤-3で勝利
これで、対戦成績を1-1にしました。
3試合目はシングルス。 守護神の藤本選手の登場です。
先ほどの中山・池田ペア同様、危なげなく予選リーグ2連勝。
シングルスは、決勝トーナメントでも7ゲーム制でおこなわれます。
1ゲーム目から藤本選手のペースで試合を進め、
2ゲームを連取しますが、3ゲーム目は相手のネットインなどでG2-1。
しかし、慌てることなく多彩なショットで相手を揺さぶり、
チャンスを見逃すことなく決めて、④-1で勝利
これで、対戦成績は2-1となり、
あと1試合勝てば、「王座」の決勝進出となります。
4試合目は田中・松本ペアの出陣。
予選リーグでは、2試合とも敗戦してしまったものの、
実力で見劣っているようには全く見えず、
ちょっとしたきっかけがあれば、勝利が転がり込んでくる感じでした。
聞いたところによると、 相手ペアは相手校でもっとも実績のあるペアで、
いわば大将ペアとのことでした。
相手のサーブが乱れて1ゲーム目をとりましたが、
相手も慌てることなく2・3ゲーム目を取られG1-2。
4ゲーム目は平行陣の相手ペアの隙をついて取り、
5ゲーム目は相手のお株を奪うネットプレーで取ってG3-2と逆転。
しかし、そこから相手ペアのネットプレーに冴えがでて、
なかなか流れを引き寄せられずに3-⑤で敗戦
対戦の行方は、2-2で5番勝負に委ねられました。
5試合目は尾形・木谷の3年生ペア。
この試合に勝った方が決勝進出になります。
5番勝負ということで、エールの交換がおこなわれました。
こういう事も高校生の時にはありませんね。
試合は1試合目から両ペアの4選手の動きが活発でしたが、
尾形・木谷ペアの方が精度で上回っていました。
特に、木谷選手の動きは非常に速くて攻撃的。
ボールを触った時の精度も高く、
一気にG3-0とリードを広げました。
ここから、相手方後衛が強打をやや控えて繋ぎだし、
ポイントゲッターの木谷選手がボールを触る機会が減らされ、
2ゲームを奪還されてG3-2。
6ゲーム目は、カットサーブからの攻撃で崩して取りましたが、
7ゲーム目は相手の攻撃力が勝ってG4-3。死闘の様相を呈してきました。
8ゲーム目も、1点目からめまぐるしいラリーの応酬となりましたが、
動き自体は、尾形・木谷ペアの方がやや勝っているように見えました。
カットサーブが冴えてP2-1とリードをとりましたが、
ダブルフォルトでP2-2。
5点目は、尾形選手の深いシュートで崩して
木谷選手がスマッシュを決めて3-2。 中京大の対戦マッチポイントです。
ここで、尾形選手のカットサーブから主導権を握り、
ボレー戦を制した後に木谷選手のスマッシュで試合終了
対戦成績3-2で立命館大学に勝利して決勝進出となりました
手元のパンフレットでは、平成2年の第10回大会で中京大は優勝していますが、
部長さんのお話では、それ以来の決勝進出だと思うとの事ですので、
実に22年ぶりの決勝進出という事なんですね
平成2年と言えば、ちょうど4年生の選手が生まれた年ですね。
勇弥はまだ、生まれていません
そして、決勝の相手は関東の覇者 早稲田大。
インターハイのベスト4に入らなければ
入部出来ないのではないかと思わせるくらい、
凄い実績のスター選手が揃っていて、人気も抜群です。
また、出場選手だけでなく、応援の部員も真面目で、
試合中の選手や応援団の態度はとても清々しく、
見ていても気持ちの良いソフトテニス部です。
これも、私の勝手な印象ですが、
決勝のカードが早稲田大 対 中京大と決まった時、
会場で観戦されていたファンは、東西優勝校対決を見られず、
ちょっとガッカリしたような、そんな空気が感じられました
また、決勝戦は早稲田大の圧勝で、
早稲田大がようやく「王座」での初優勝を飾り、
恐らく、連覇の女子とのアベック優勝だろうという予測が支配していました。
が、やってみなくては、分からないのがスポーツ。

準決勝で勝利を決めた選手団
もう、イケイケのお祭り騒ぎです
決勝戦の中京大は、出場ペアの出番が少し変わり、
1.川口・八木森ペア
2.中山・池田ペア
3.藤本選手
4.尾形・木谷ペア
5.田中・松本ペア となりました。

試合前の整列に向かう中京大選手。

円陣を組んで気合いをいれました
1試合目は、こちらも相手も1年生ペア。
相手はインハイ王者の船水・九島ペアです。

川口・八木森ペア
川口選手の積極的なサイドアタックや、
八木森選手のベースライン近くまで追って打つスマッシュなどで、
3ゲーム目を終えた時点で1-2。

木口監督が二人に策を授けます。
しかし、この辺りからインハイ王者ペアのミスがめっきりと減り、
なかなか連続得点が得られず、
1試合目は1-⑤で敗れてしまいました
2試合目は、ここまで負け無しの大将 中山・池田ペア。
しかし、相手も関東覇者の品川・内山ペア。
関東学生選手権の会場で、
「東の品川、西の増田」という言葉を何度か聞きましたが、
早稲田大の品川主将と同志社大の増田主将の最近の戦績を見れば、
「東の品川、西の増田」は、まったく的を射ていますね
その品川選手と増田選手は、ともに三重高出身で、
4年前の埼玉インハイで個人戦はともに3位。
そして、早稲田大で4番戦に出場が予定されている
荻野選手が埼玉インハイの準優勝。
で、その埼玉インハイを制したのが、
中京大の大将、 中山選手なんです

中山選手

池田選手
さて、早稲田大との決勝戦の2試合目。
中山・池田の両選手がネットプレーを決めて取りましたが、
2ゲーム目はゆったりした展開が多く、早稲田ペアのものに。
しかし、3ゲーム目はお互いにネットプレーが決まらず、
中山選手がサイドライン一杯のショットを決めて取り。G2-1。
4ゲーム目は、ロブ展開の中から、品川選手のパスショットが炸裂しましたが、
ロブのワイド攻撃を中山選手がよく追いかけ、
最後は池田選手が追いまくってスマッシュを決めて取り。G3-1。
5ゲーム目は逆に内山選手に追いかけられてスマッシュを決められ取られ。G3-2。
6ゲーム目はお互いにミスが出て決めきれない展開でしたが、
P4-4からは一転して両後衛の素晴らしいパスショットの応酬。
お互いにゲームポイントをものにする事が出来ずにP7-7まですすみ、
ここから早稲田大にミスが重なってP9-7で取り。 G4-2。
7ゲーム目もデュースになりましたが、中山選手のパスショットでマッチを握り、
品川選手の右ストレート攻撃を池田選手が反応してボレーではじき返してゲームセット。
早稲田大との対戦成績を1-1としました

「王座」で4戦全勝の中山・池田ペア
この試合が終わった時、優勝を具体的に意識したような記憶があります。
いずれにしても、3点先取の団体戦で1-1となった以上、
次のシングルスを取った方が断然有利になります。
そして、中京大のシングルスは守護神の藤本選手。
先ほどの中山・池田ペア同様、「王座」では全勝負け無し。

藤本選手。
相手は、先日の東日本インカレのシングルス王者の小栗選手。
小栗選手も、ここまで負け無しの全勝だったそうです。
試合は、お互いに強いショットはインドアでは無意味なのを知っていて、
巡航SPEEDでのショットの打ち合いのなかで、徐々にネットに詰めたり、
カットショットで返球を短くさせたりと、見応えのある駆け引きがありました。
しかし、ネットプレーをそつなくこなし、精度の高い藤本選手が
ジリジリと差を広げてゲームをものにする展開でG3-0とリード。
4G目は、藤本選手にも僅かにミスが出てしまい取られましたが、
5G目は小栗選手のスマッシュを凌いでボールを拾いまくった藤本選手が、
小栗選手のツイスト攻撃に乗じてパッシングを決めるなど、
絶えずカウントを有利に進め、P3-2とマッチを握りますが、
小栗選手のレシーブで崩されてP3-3。
今度は、小栗選手のツイスト攻撃が決まってゲームポイントを握られますが、
次のツイストレシーブには素晴らしい反応で対処してP4-4と戻した後、
浅くなったボールを前に詰めてアプローチショット、スマッシュと決めて
再びマッチポイントを握り、多彩なショットで小栗選手のポジションが中陣になったところを、
バックハンドでサイドライン一杯にパスショットを決めて勝利

勝利を決めて、みんなに出迎えられる藤本選手。

小山部長も身を乗り出して歓喜のハイタッチ
これで、藤本選手も今大会4戦全勝です
さあ、これで対戦成績2-1とリードし、
あと1試合勝てば、22年ぶり2回目の「王座」優勝。
夢だった日本一まで、あと一歩。
4試合目は、尾形・木谷ペア。
私は、ここまで全試合を観てきましたが、
この大会では、木谷選手がラッキーボーイのような気がしていました。
木谷選手は前衛ですのでポイントゲッターですが、
この大会では木谷選手の動きが良く、
彼のところにボールが集まってきている感じがします
こうなったら、思い切って超積極的にプレーしてほしい。
そう思って、早稲田大 荻野・川尻ペアとの戦いを見ました。

尾形選手

木谷選手
序盤、尾形・木谷ペアの動きは悪くありませんが、
どちらかというと、攻めているというよりは受けている感じ。
来たボールに対処しているという感じでした。
相手ペアも、あとがありませんから必死のプレーですが、
後衛の打ち合いでは、尾形選手が一歩リードしているように思えます。
しかし、木谷選手が打ち合いのラインからやや遠目に守り、
センター付近で近くを通ったボールに上手く合わせられず、
なかかな思うように得点出来ません。
レシーブやスマッシュにミスが出るようになってしまい、
ゲームカウントは0-3と一気に離されてしまいました
一息いれた4ゲーム目からは、相手ペアの攻撃も積極的とはいえず、
川尻選手に止められたと思ったボレーがネットを越えず、このゲームを取ってG1-3。
5ゲーム目も1点ずつ取り合う展開でしたが、
P2-3から、木谷選手が思いきってレシーブを取りに行ってボレーで仕留め、
デュースは、木谷選手のカットサーブで崩して、尾形選手がボレーを決め、
ゲームポイントも、木谷選手がサーブ&ボレーを決めてG2-3。
木谷選手に勢いが出てきました
追い上げムードが相手ペアに伝わったのか、
それとも、初優勝を目指す早稲田大の様々な重圧なのか、
荻野・川尻ペアのプレー積極性がそれほど感じられません。
それに対し、尾形選手は相変わらずしっかりラケットを振り、
打球は早稲田コートの深いところにコントロールされており、
序盤は消極的だった木谷選手がポーチにスマッシュにと大活躍
このゲーム最後も鮮やかなポーチボレーを決めてG3-3と追いつきました。
7ゲーム目、木谷選手が強引ともいうタイミングでレシーブを取りに飛び出し、
これが目に入ったのか、荻野選手のレシーブが浮いてバックアウト。
更にストロークアウトでP2-0。
ボレー戦を尾形選手が制してP3-0としましたが、
荻野選手の上手いストロークで3-1。
しかし、荻野選手のミドルを狙ったレシーブを
木谷選手が反応してボレーで弾き、4ゲーム連取でG4-3。
見ている方も、もう心臓ドキドキで、
小身者の私は、手が震えているのが分かりました
8ゲーム目。早稲田大のサービスゲーム。
1点目。セカンドレシーブからラリーになり、
右ストレート展開で木谷選手がポーチに出たもののボレーネット。
2点目。 右ストレート展開から、薄い逆クロス展開になり、
荻野選手のサイド攻撃を木谷選手がボレーで凌ぎ、
今度は左ストレート展開になったところを、川尻選手がポーチに飛び出したものの、
尾形選手の打球がやや高めだったためか、川尻選手のボレーはサイドアウト。 P1-1。
3点目。 川尻選手のダブルフォルト。 P2-1。
4点目。 川尻選手のセカンドサーブを木谷選手が川尻選手を狙ってレシーブ、
これをボレーで返され、更に木谷選手が左ストレート方向へボレーで返し、
荻野選手がストレートに木谷選手の頭越えの早いロブを試みるもバックアウト。
もしかすると、木谷選手へのアタックが浮いたのかも知れません。P3-1。
二日前のリーグ戦初日から数えて19試合目。
その8ゲーム目でポイント3-1。
とうとう待望のチャンピオンシップポイントが中京大に来ました
5点目。 荻野選手が、やや慎重にファーストサーブを入れ、
尾形選手がクロスにレシーブを、これも慎重に返したところ、
川尻選手がポーチに出てボレー。
尾形選手のレシーブが速いボールだったら、
川尻選手のボレーもそれに応じた素晴らしい打球になったと思いますが、
少し上から押さえつけるような川尻選手のボレーは、
木谷選手のほぼ正面でワンバウンドして、木谷選手がバックハンドでフォロー。
ボールはポーンと浮いてボレーを終えたばかりの川尻選手の頭を越え、
逆クロス方向のベースライン近くで弾み、これを荻野選手が回り込んで、
中京大ペアから見て右ストレート方向へ打ち返しました。
フォローを終えた木谷選手はセンターで一瞬ポジションをとり、
荻野選手の打球が速くないのを見て右方向のボールに襲いかかりますが、
荻野選手の打球にはあまり力が無く、ネットを越えたところでお辞儀。
少し右後方へ走っていた木谷選手はボールを上からはたけなくなり、
木谷選手はラケットを下からあてがうように出してボールの右半面をこすりあげ、
角度のない左方向へ飛んだ打球は川尻選手とネットの間を通過して
早稲田大コートに落下した後、サイドラインを割っていきました。
こちらを向いて膝を折って両手を突き上げる木谷選手。
右手を突き上げてベースライン後方を駆ける尾形選手。
そして、木谷選手に向かってベンチから選手がなだれ込み・・・・

優勝を決めた直後の中京大選手達。
よく頑張りました。 おめでとう
やはり、ジーンときましたねぇ。
荻原主将が目頭を押さえているのを見たら、
もう、ただでさえ涙もろいだめオヤジはだめでした。
3月の春合宿(高知県)。
毎年、合宿先で早稲田大学の胸を借りて試合をするそうですが、
ものの見事に全く勝てないそうです
それが、このような大舞台で勝ってしまう。
何がこの結果をもたらしたのか、私のような素人では分かりませんけど、
関西と関東の優勝校を相次いで倒しての「王座」優勝は、
部員達にとって、一生の宝物になった事は間違いないでしょう。

表彰式での中京大選手団。

荻原主将、田中選手、尾形選手が
優秀トロフィーなどを受け取りました
それにしても、勇弥が中京大ソフトテニス部にお世話になって、まだ3ヶ月。
半数くらいの部員のお顔とお名前が一致しない、
そんな私が日本一が決まった場面に立ち会ってしまうとは・・・・・
中京大の「王座」優勝は22年ぶり。
インカレで優勝したのは、もう27年前になるそうです。
その間、多くの中京大ソフトテニス部の関係者の方が、
日本一を決める決勝戦を夢見ながら、
なかなか現実のものにはならなかった。
それを、入部して3ヶ月の部員で、しかも団体戦選手とは無縁の
下っ端部員の父親が立ち会ってしまい、まことに申し訳ない限りです
試合が終わってお詫びというわけではありませんが、
今回の「王座」での19試合全てを
ご覧頂けるように準備していますので、
もう暫く、お待ち下さい。




ぶっちゃけ、早稲田の勝利を確信していたのですが・・・
(東日本しか眼中になかった視野の狭さを恥じておりつつ
いやはや、素晴らしい